2020年の1月9日にeMAXISシリーズの国内ETFが新設されましたね。
信託報酬が0.08%台と非常に低いため、とても魅力的な商品だと思います。
ただし、投資信託(インデックスファンド)にもeMAXISシリーズはあります。
どちらを買うべきでしょうか。
国内ETFも投資信託もメリット・デメリットが存在します。
今回は、国内ETFと投資信託どちらを選ぶべきかについてお話していきたいと思います!
MAXISシリーズの新設国内ETFは買いか!?
2020年1月9日に国内ETF2つが新設されました!
・MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)
・MAXIS全世界株式(オールカントリー)上場投信(2559)
です。
信託報酬は、どちらのETFも0.0858%とかなり低い有能な銘柄となりました。
さらに、分配金はどちらも半年に1回出ます!
この国内ETF2つは、
三菱UFJ国際のeMAXIS Slimシリーズである、
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)の国内ETF版となっています。
今回は、この2つの国内ETFを買うべきかどうか、それとも投資信託を買うべきかご紹介していますが、冒頭結論から申し上げます。
投資信託のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)とeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)をオススメします。
以下その理由についてご紹介していきます!
国内ETFがいいのか?投資信託がいいのか?
結論から申し上げると、
投資信託(インデックスファンド)の購入をおすすめします!
その理由は、国内ETFは信託報酬という手数料の他に上場費用という手数料と商標使用料という手数料の2つがかかってしまうからです。
投資信託(インデックスファンド)よりも信託報酬が安いということで、MAXIS米国株式(S&P500)上場投信とMAXIS全世界株式(オールカントリー)上場投信の2銘柄を買ってしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまいます!
国内ETFの中では最強の商品であることは間違いありません。
信託報酬はインデックスファンドよりも安いですし、分配金も半年に一度もらえことができます。
投資信託とETFの違い!
大きな違いは、上場しているか、上場していないかです。
ETFのメリット
①購入の自由度が高い!
ETFは上場しているため、取引時間内であれば、いつでも市場価格で購入することができます。
投資信託の場合は、上場していないため、1日1回決まる基準価額で取引することになります。
つまり、ETFは株式みたく株価が動いている最中にリアルタイムで購入できるのです!
そのため、投資信託に比べて購入の自由度が高いと言えます。
指値や成行注文ができるのはETFの便利な点です!
②分配金が出る!
ETFは分配金も出ます。
ETFで確定された利益が一定期間で貰える嬉しさは大きいと思います。
生活水準の向上を感じることができます。
ただし、投資信託に関しても毎月分配金を出してくれるような毎月分配金型という分配金をもらうことのできる商品があります。
ところが、毎月分配金型の投資信託は信託報酬が高いことが多く、利益が出ていない場合は、元本を切り崩して分配金を無理やり出している商品を存在します。
このような商品は、資産を増やす上で非常に不合理な金融商品なので、絶対に手を出さないようにしましょう。
③信託報酬手数料が低い傾向にある
また、ETFの方が信託報酬手数料の水準が低い点はメリットです。
ETFのデメリット
逆にETFは、投資信託みたく決まった金額での買い付けができないというデメリットがあります。
①ドルコスト平均法が使えない
株式と同様に1口単位での購入になるので、投資信託みたいに毎月1万円ずつ購入することができません。
金額指定によるドルコスト平均法が使えないので、その点は不利になります。
↓ドルコスト平均法については、以下の記事で開設していますので、併せてご覧ください。
②つみたてNISAの枠に国内ETFがほとんど無い
つみたてNISAで非課税になる対象商品が少めです。
つみたてNISAでは、対象にならないものの、一般NISAなら対象になるといった商品はあります。
つみたてNISAは、初心者が長期投資するなら使ってほしい制度なので、つみたてNISAを使えない国内ETFは非常に残念です。
③分配金が出るたびに税金がかかる
ETFは分配金が出ますが、出るたび税金がかかります。
分配金を再投資することができる投資信託は、分配金に税金がかかりません。
分配金が出ると、その分配金の額に対して20.315%の税金がかかります。
投資信託(インデックスファンド)のように分配金をファンド内で再投資してくれた方が、税金もかからず、複利効果で利益も増えます。
国内ETFも分配金を再投資することはできますが、いちいちその処理に手間がかかるので、初心者や時間のないサラリーマンの方には不利だと言えます。
③信託報酬以外にも手数料がある!
国内ETFの隠れた経費があります。
国内ETFは信託報酬という手数料の他に上場費用という手数料と商標使用料という手数料の2つがかかってしまいます。
これらの手数料は、国内ETFの商品なら絶対にかかる費用です。
上場費用は0.0825%、商標使用料が0.055%となっています。
これら2つの手数料と今回ご紹介している国内ETF2銘柄の信託報酬0.0858%を合わせると、0.15%の手数料がかかってしまいます。
投資信託(インデックスファンド)の手数料(eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー))は、信託報酬0.09%だけしかかからないので、投資信託の方が手数料が少なくなります。
国内ETFは、信託報酬が安くても、トータルの手数料で見たときに投資信託より、手数料が高くなってしまうケースがあるのです。
投資信託のメリット
①ドルコスト平均法を使うことができる!
投資信託は、株式と異なり1口単位だけでなく、毎月1万円ずつ購入といった金額を指定する購入方法を取ることができます。
金額指定によるドルコスト平均法が使えるため、この点は国内ETFよりも有利な点です。
↓ドルコスト平均法については、以下の記事で開設していますので、併せてご覧ください。
②つみたてNISAが使える!
つみたてNISAは、主に投資信託が対象です。
しかし、すべての投資信託がつみたてNISAの対象というわけでありません。
金融庁が定めたリスクの低い銘柄が対象です。
つみたてNISAでは、対象にならないものの、一般NISAなら対象になるといった商品も存在します。
②毎月再分配型の投資ができる
投資信託(インデックスファンド)のように分配金をファンド内で再投資してくれた方が、税金もかからず、複利効果で利益も増えます。
ただし、投資信託に関しても毎月分配金を出してくれるような毎月分配金型という分配金をもらうことのできる商品があります。
ところが、毎月分配金型の投資信託は信託報酬が高いことが多く、利益が出ていない場合は、元本を切り崩して分配金を無理やり出している商品を存在します。
このような商品は、資産を増やす上で非常に不合理な金融商品なので、絶対に手を出さないようにしましょう。
投資信託のデメリット
①購入の自由度が低い
ETFは上場しているため、取引時間内であれば、いつでも市場価格で購入することができます。
しかし、投資信託の場合は上場していないため、1日1回決まる基準価額で取引することになります。
つまり、投資信託は、株式みたく株価が動いている最中にリアルタイムで取引ができません。
指値や成行注文ができず、買付注文をしても即日買うことはできず、次の日以降に注文が確定します。
②信託報酬が高め
国内ETFと比べると、信託報酬が高めに設定されています。
とはいうものの、国内ETFと投資信託(インデックスファンド)の差は微々たるものなので、そこまで気にしなくても良いでしょう。
まとめ
国内ETFよりも投資信託(インデックスファンド)をオススメします!
トータルの手数料が投資信託(インデックスファンド)の方が低いからです!
また、投資信託(インデックスファンド)なら、つみたてNISAを使える商品が多数存在します。
国内ETFの
・MAXIS米国株式(S&P500)上場投信
・MAXIS全世界株式(オールカントリー)上場投信
と、
投資信託(インデックスファンド)の
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
・eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
とで迷ったら後者を選びましょう!