企業研究

   

【必見】一般NISA口座とつみたてNISA口座どちらを選ぶべきか?

f:id:kimamaniseikatunikki:20200126174007j:plain

一般NISAな積立NISAのどちらにするか迷われている方は、多数いらっしゃるかと思います。

なぜなら、一般NISA口座と積立NISAは、二者択一であり、選ばなければならないからです。

 

2つのNISA口座を同時に保有することはできません。

新規にNISA口座を開設する人はどちらかを選択しなければなりません。

 

iDeCo(個人型確定拠出年金)とNISA口座あるは積立NISA口座は、同時開設できることを考えると少し残念です。

 

そこで今回は、一般NISA口座とつみたてNISA口座のどちらを選ぶとよいかを考えてみようと思います。

 

 

一般NISA口座とつみたてNISA口座の違い

f:id:kimamaniseikatunikki:20191026145111j:plain

まずは、NISA口座とつみたてNISA口座の違いについてご紹介します。

主な違いは、4点あります。

①積立可能額

②非課税期間

③ロールオーバーができるかどうか

④投資対象

 

①積立可能額

NISAとつみたてNISAの大きな違いは、年間の積立可能額と累積積立可能額です。

NISAは、年間120万円まで投資することができ、その120万円分の投資先から発生した利益が5年間非課税になります。

1年おきに120万まで投資することができ、120万円の枠を同時に5つまで持つことができます。

つまり、投資元本の拠出上限は600万円になります。

 

120万の投資を毎年5年続ければ1つ枠を使い切る形になります。

1つの枠を使い切ると、その投資対象を翌年の非課税投資枠に移すか(ロールオーバーという)、売却するか、課税口座に移すか選択することになります。

1つの枠を使い切ったことで、5枠のうち一枠が空きますので、また年間120万分買い付け、5年非課税で運用することができます。

 

つみたてNISAは、年間40万円まで投資することができ、20年にわたって口座を維持することができます。

つまり、拠出元本800万円まで入金することができるわけです。

 

②非課税期間

先ほどご紹介しましたが、NISAは投資をした年から5年目の年末までが非課税投資期間となっています。

5年のあいだにどこかで利益確定すれば、利益分は全額非課税になります。

ちなみに、現行の一般NISAは、2023年までで2024年からは新NISAに移行します。

新NISAについての詳細は、以下の記事で解説しています。

 

f:id:kimamaniseikatunikki:20200123225031p:plain

出所)つみたてNISAの概要 : 金融庁

 

つみたてNISAは、一般NISA口座より長期の非課税投資期間が設定されており、20年にわたって非課税投資を継続することができます。

 

もちろんNISAと同様、利益分は全額非課税になります。

 

③ロールオーバーができるかどうか

NISAは、非課税投資期間5年と説明しましたが実は最大10年まで延長する方法があります。

ロールオーバーです。

ロールオーバーとは、非課税期間の満期を迎えた投資対象を翌年の非課税投資枠に移すことを指します。

これは、売却していない資産について6年目の新しいNISA口座に資産を移すことで、非課税期間をさらに5年延長できるものです。

ただし、6年目のNISA口座の120万円の枠を使うことになりますから、ロールオーバーした分、6年目に新規入金できる上限は下がってしまうことになります。

 

f:id:kimamaniseikatunikki:20200208132501p:plain

出所)NISAの概要 : 金融庁

現行NISAは、2023年までの制度とされていますので、金融商品の購入を行うことができるのは2023年までです。2023年中に購入した金融商品についても5年間(2027年まで)非課税で保有することができます。  

 

つみたてNISAについてはロールオーバーはありません。

20年後さらにロールオーバーして最大40年の非課税投資、とはいかないわけです。

 

④投資対象

一般NISAとつみたてNISAのもっとも大きな違いのひとつが、投資対象の幅です。

NISAは、リスク商品の多くをカバーしているため、現物株式でもETFでもほとんどすべての投資信託でも選択肢となっています。

 

つみたてNISAは、積立投資を前提として金融庁が定めたガイドラインに合致したもののみが対象となります。

このガイドラインには、比較的にリスクの低い金融商品が選定されています。

インデックスファンド、アクティブファンドの一部、ETFなどが対象です。

 

非課税対象となる商品の数は、圧倒的にNISAのほうが多く、つみたてNISAは厳選された金融商品のみとなるので少なめです。

 

一般NISA口座が向いている人

f:id:kimamaniseikatunikki:20200208131017j:plain

一般NISAかつみたてNISAのどちらかを選ぶのは、難しいところです。

それぞれ一長一短があるからです。

 

一般NISAは、比較的資金に余裕があり、投資に慣れている人向けといえるでしょう。

以下の2点のいずれかに該当する場合、NISA口座の方が良いかもしれません。

1つは「年間40万円以上投資をしたい」という方です。

つみたてNISA口座は、非課税投資の枠がNISA口座の3分の1になってしまうため、投資資金が潤沢にある人にとってもったいない気がします。

 

2つ目として、「現物株式での投資をしたい」という方です。

つみたてNISAでは、投資の選択肢から除外されてしまいます。

また、つみたてNISAの適格対象ではない投資信託を購入したい場合などもNISA口座が有利だといえます。

 

つみたてNISA口座が向いている人

f:id:kimamaniseikatunikki:20200101163500j:plain

つみたてNISAは、長期的な資産形成や投資初心者に向いているでしょう。

以下に該当する方は、つみたてNISA口座を優先したほうがよいかもしれません。

「年間の投資拠出可能額は40万円以下」であって「投信やETFでの長期積立投資」を考えている場合などが該当します。

 

毎月数万円程度を積立設定し堅実に投資をしたい、長期間非課税運用を継続したいと考えるのなら、つみたてNISAのほうがいいでしょう。

 

積立設定を行えば、ドルコスト平均法を使うことができるというメリットがあります。

ドルコスト平均法については、以下の記事で詳しく解説しています。

toshilife.hatenablog.jp

toshilife.hatenablog.j

www.fsa.go.jp