株式で儲ける方法とはどのようなものが考えられるのでしょうか。
株式投資で利益を上げるには、主に①売却益で儲ける方法、②配当金で儲ける方法、③株主優待で儲ける方法の3つがあります。
そこで今回は、この3つの方法について詳しくご紹介していきたいと思います。
①売却益で儲ける方法!
株式投資で儲けようと考えたとき、代表格といわれるのが「売却益」で儲ける方法です。
売買益とは、株価が買った時よりも売った時の方が上回っていることによって得られる利益を指します。
株で売買益を狙う方法としては、主に4つの投資手法が考えられます。
1. 割安株投資
2. 成長株投資
3. ジャスダックやマザーズ、IPO投資
4. 低位株投資
それでは、ひとつひとつご紹介していきましょう。
株価は、短期的には報道などの影響を受けて動きますが、長期でみれば業績に沿って動きます。
株価は、今後の予想に対して反応するので、その銘柄に成長期待が高まれば、その株を買う人が増えて、株価が大きく上昇します。
ただし、現在の株価がその企業の実力を正しく評価しているわけではありません。
株は、大口から小口の投資家まで様々な思惑のもとで動きます。
そのため、会社の実力よりも買われすぎたり、売られすぎたりすることがあります。
投資は、美人投票なのです。
美人投票とは、有名な経済学者のケインズが用いた言葉で、「株式投資は、自身が値上がりするだろう銘柄を選ぶのではなく、市場参加者の多くが、値上がりするであろうと判断する銘柄を選ぶことが有効な投資方法」のことをいいます。
ここで紹介するどの方法にも共通する点が、売買益をより多く狙うために重要なことは、とにかく「安く買う」ことです。
安く買えれば、値上がり益も増えますし、下落リスクを小さくできます。
1. 割安株投資
先ほど、株価は会社の実力を正しく評価しているわけではないことを話しました。
会社の実力よりも低い株価で推移している銘柄が大型株や小型株限らず存在します。
そこで、現在の会社の業績と比べて、株価が安いかどうかを測る株価指標を使い、割安株を見極めて投資するのです。
これを「割安株投資」と呼びます。
企業の実力よりも株価が割安な株を買えば、いずれ市場はその企業の評価を見直します。
株価は、その企業の業績に見合った水準まで戻り、値上がり益が狙うことができます。
2. 成長株投資
成長株は、たとえ株価が割安とは言えない水準であっても、その企業やその市場に将来性を感じ、今後の業績アップを期待して買う手法です。
企業の成長性いかんで株価も大きく上昇する可能性があります。
業績が大きく伸びれば、株価が倍になることもあるわけです。
この投資手法は、株価の大幅上昇が狙える点が魅力といえるでしょう。
3. ジャスダックやマザーズ、IPO投資
創業間もない会社が多いとされる、ジャスダックやマザーズなどや、新規上場して間もないIPOと言われるような株に投資する方法もあります。
大企業は、倒産するリスクが低いという点で魅力的ですが、その分成熟し切ってしまっている会社も多く、株価の大幅な上昇は期待できません。
しかし、創業して間もない会社は、大企業ようなすでに成熟した会社に比べ、成長余力が高いことから、株価の大幅上昇が期待できる銘柄も存在します。
4.低位株投資
いわゆるボロ株と呼ばれるような、100円前後の激安株の大幅な上昇を狙う手法です。
株価が低位にある“ワケあり”の株に目をつけます。
株価が低水準にあるワケにもよりますが、なんらかの理由で低位株となっているわけです。
こういった株は、黒字転換や業績にポジティブなニュースが出ると株価が急上昇し、大きな利益を得られる可能性があります。
ただし、低位株なだけあって、倒産の危険性もあるため、その点は十分承知の上で投資しなければなりません。
とくに銘柄を選ぶ際は注意が必要です。
②配当金で儲ける!
配当金は、会社の利益の一部を年に数回株主に配分するものをいいます。
株式投資のもう一つの魅力は、株価とは関係なく年に決まったタイミングでもらえる「配当金」です。
全ての銘柄で配当金があるわけではありませんが、大企業銘柄の多くは配当金がおります。
新興企業や発展途上の企業では、1年の利益を新規事業に投資し、急成長するために、配当を実施しないこともあります。
配当のタイミングは、銘柄ごとで異なりますが、多くの企業が3月末日に株を保有していれば配当金をもらえる権利が与えられます。
配当回数は、年に1回、配当を出す企業と、複数回に分けて払う企業があります。
大手メガバンクの「三菱UFJフィナンシャルグループ」の予想配当利回りは6.25%(2020年4月11日時点)です。
配当利回りとは、株価に対する1年間で得られる1株当たり配当金の割合です。
2020年4月11日時点の三菱UFJFGの株価は、426円であることから、得られる配当金は1株当たり426×6.25%=26円です。
株は、100株単位で投資するので、426円×100株=42,600円投資して、26円×100株=2,600円の配当金がもらえるわけです。
この利率は、普通預金や定期預金すらも大きく上回る水準です。
定期預金との大きな違いは、元本保証がない点です。
もし株価が配当金で得られる金額よりも下落することがあれば、マイナスとなってしまう可能性があります。
そのため、業績が安定していて、高配当が得られる銘柄を選ぶ必要があります。
③株主優待で儲ける方法!
株には、売買益や配当金以外にも魅力的な特典があります。それは、株主優待です。
株主優待とは、会社が自社の株を保有してくれている株主に対して、自社製品や自社サービスの優待券などを贈るものです。
株主優待の代表的な内容は、自社の商品や自社サービス券です。
日本企業は、株主還元の流れが進んできており、現在の上場会社の3分の1以上にあたる1300社以上が株主優待を行なっています。
株主優待でよく話題となっているのが、オリエンタルランドやANA、すかいらーくです。
オリエンタルランドは、株式を100株以上保有していると持っていると、東京ディズニーランドか東京ディズニーシーで利用できる優待パスポートがもらうことができます。
また、ANAも株式を100株以上保有している株主に対し、保有株数に応じて航空券の割引券をもらうことができます。
すかいらーくは、100株保有している株主にグループが運営する飲食店で使える食事券を1年で6,000円分プレゼントしています。保有株数が増えれば、もらえる食事券の金額も高くなります。
株主優待で人気を集めている企業は、日経平均株価に比べて下落相場に強いというメリットもあります。
つまり、市場が下落トレンドだとしても、下げの圧力に抵抗力があるのです。