企業研究

   

【村田製作所】スマホ、5G、AIに必須部品で世界No.1シェア!自前主義で参入障壁を形成!

 

 

 

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電子部品国内大手の村田製作所。

様々な機械の部品を制作している企業です。

世界シェアNo.1を誇るセラミックコンデンサーが主力です。

toshilife.hatenablog.jp

そんな村田製作所が新たなセラミックコンデンサを開発し、話題を呼んでいます。

村田製作所の新たなセラミックコンデンサは、スマートフォンやパソコンなどあらゆる電子機器に搭載されることから、5GのほかにもAIや自動運転などあらゆる最先端の技術に用いられています。

そのため、村田製作所は、将来性が期待できる銘柄だといえます。

ところで、コンデンサとはそもそもどういうものなのでしょうか。

今回は、コンデンサについて簡単に解説したうえで、なぜ村田製作所が開発したコンデンサが話題となっているのかについてご紹介していきます。

 

コンデンサとは?

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コンデンサは、私たちが日常使用する電化製品に欠かせない部品の一つです。

電子回路では必ず使うと言って良いほど、電子機器に欠かせない部品です。

コンデンサがあることで電化製品を操作できると言っても過言ではありません。

では電化製品の中で、コンデンサはどのような役割を担っているのでしょうか。

コンデンサは、電気を蓄えたり放出したりする電子部品です。

直流を通さないで絶縁するはたらきもあります。

つまり、コンデンサは電子回路内で電気を貯めたり放出したりする役割を担っており、電源そのものとして利用されることもある部品なのです。

こういった性質から、以前は「蓄電器」と呼ばれていました。

コンデンサは、絶縁体を金属で挟んだ構造をしており、この絶縁体の種類や金属の形状により特徴や用途が変化します。

コンデンサは大きく分けると、固定コンデンサと可変コンデンサの2種類があります。

固定コンデンサの代表的なものには、電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、セラミックコンデンサがあります。

そのうちセラミックコンデンサは、スマホやテレビ、ラジオなどによく使われています。

 

村田製作所が開発した積層セラミックコンデンサとは?

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先ほどご紹介した固体コンデンサであるセラミックコンデンサの中に、積層セラミックコンデンサというものがあります。

これが村田製作所が今回開発したコンデンサです。

この積層セラミックコンデンサは、スマートフォンに欠かせないものであり、なんと日本の企業が世界のシェアの半分以上を占めているのです。

なかでも村田製作所は40%と世界トップのシェアを誇っています。

なんとスマートフォンにはこの部品が、1台につき800個から1000個ほども使われています。

積層セラミックコンデンサは、その名のとおりセラミックを積層にすることで小型化を実現したものです。

例えば1005サイズと呼ばれるものは、縦1.0mm×横0.5㎜ほどの大きさしかありません。

これほどまでに小型であるにも関わらず、熱に強く、高周波特性に優れています。

 

積層セラミックコンデンサはなにがすごいのか?

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積層セラミックコンデンサは、スマートフォンに多数搭載する必要があることから、小型であればあるほど高付加価値となります。

そのため、日々小型化への研究が進められています。

しかし、現段階でも相当小型化されたものをさらに小さくすることは簡単ではありません。

ところが、村田製作所が2019年の12月に発表したものはなんとこれまでのものの5分の1の大きさとのこと。

大幅な小型化に成功したことで、その分バッテリーの容量を増やすことができます。

今後登場する5Gの新しいiPhoneは、今までよりももっと長くバッテリーが持つことでしょう。

 

自前主義で参入障壁を形成!

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日本で積層セラミックコンデンサを作る企業は、村田製作所のほかにTDK、太陽誘電などがあります。

これらの製造メーカーは、積層セラミックコンデンサ自体の製造だけでなく、それを製造する装置や設備も自社で製造しています。

村田製作所の強さの秘密は、原材料や生産設備まで全て「自前主義」で製造している点です。

そのため、自社で開発した新技術が外部に漏れにくく、技術的な優位性が保ち続けることができるのです。

特に世界トップのシェアを誇る村田製作所は、原材料の段階からそれを加工する装置や設備、セラミックの製作まで自社で行っています。

そのため、たとえ一部の製造工程を盗むことが出来たとしても、全てを再現することは不可能だと言われています。

また、技術者からの情報流出することもないように、かなり注意を払っているとのこと。

 

積層セラミックコンデンサの将来性に注目!

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この積層セラミックコンデンサは、様々な電子機器の小型化に伴い、需要に供給が追いつかない状況が続いています。

これにより多くの積層セラミックコンデンサを作るメーカーで生産効率の悪い大型のものを作ることを中止するとのこと。

すると、小さいサイズが必要な家電などのメーカーでさえも、積層セラミックコンデンサのメーカーの方針に従わざるを得なくなるのです。

積層セラミックコンデンサを作る村田製作所が世界中の電子機器の明暗を握ると言っても過言ではありません。

村田製作所は歴史はそれほど長くないのにもかかわらず、戦後の電子機器に大きな影響を与えたと言われています。

そして、ウェアラブル端末やIoTの普及により、今後もますます積層セラミックコンデンサの需要は拡大するとされています。

村田製作所は今度もそのシェアをリードすることで、電子機器に影響を与え続けることが予想されます。

村田製作所の新たなセラミックコンデンサは、スマートフォンやパソコンなどあらゆる電子機器に搭載されることから、5GのほかにもAIや自動運転などあらゆる最先端の技術に用いられています。

そのため、村田製作所は、将来性が期待できる銘柄です。

村田製作所は、次世代通信規格「5G」で非常に売上を伸ばしている企業です。

このコンデンサは、今後販売されるであろう、5G対応のiPhoneに搭載される可能性が高まっています。

なぜなら、5Gには世界シェア4割を占める新たなセラミックコンデンサ(MLCC)や通信部品が関連製品に不可欠だからです。

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