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【ビットコイン恐怖指数が急低下】10万ドル割れで投資家心理悪化、ETF資金流出が追い打ち

暗号資産(仮想通貨)市場に再び冷たい風が吹いています。

投資家心理の悪化を示す「ビットコイン恐怖・強欲指数(Fear & Greed Index)」が、トランプ前大統領の関税発言で市場が混乱した2025年4月以来の低水準にまで低下しました。

 

 

この指数を算出する「Alternative.me」によると、11月12日時点のスコアは「24」となり、10月上旬の70近辺からわずか1カ月で“強欲”から“恐怖”モードに急転しています。

この指数はSNS上の動向、ボラティリティ(価格変動率)、取引量、検索トレンドなどを総合的に分析して算出されるもので、24という数値は「極端な恐怖(Extreme Fear)」を意味します。

市場が過度なリスク回避モードに入りつつあることを如実に示しています。

米AI株の調整が引き金に “リスク回避の連鎖”がビットコインを直撃

11月上旬、ビットコインは一時9万9000ドル(約1500万円)台まで下落し、約4カ月ぶりに節目の10万ドルを割り込みました。

直接的なきっかけは、米国株市場におけるAI関連銘柄の調整です。

これまで相場を牽引してきたAI銘柄に「投資過熱感」が強まり、利益確定売りが急増。

市場全体にリスク回避のムードが広がり、ボラティリティの高いビットコインにも売りが波及しました。

さらに、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が「追加利下げに慎重な姿勢」を示したことが、相場に追い打ちをかけました。

これまで市場では、インフレ鈍化を背景に年内利下げへの期待が高まっていましたが、その期待が後退。金利上昇観測が再燃したことで、ビットコインのような金利を生まないリスク資産への投資意欲が急速に冷え込みました。

ETF資金流出が止まらず 機関投資家の「撤退モード」

ビットコイン現物ETFからの資金流出も続いており、これが市場の“支え”を弱めています。

特に北米市場では、4月以降に設定された複数のETFで資金流出が確認されており、資金の流れが完全に逆回転。

一時は「機関投資家マネーの流入で価格上昇が続く」と見られていた相場環境が、一転して**“出口相場”**へと変化しています。

ビットバンクの長谷川友哉マーケット・アナリストは次のように指摘します。

「ETFを通じてビットコインに参入した機関投資家は、短期的な利回りを重視する傾向が強い。金利上昇局面では、彼らの資金はより安全な債券やドル資産にシフトしやすい。いま相場の支えがなくなり、投資家心理が悪化している」

ビットコインの投資家心理が悪化、7カ月ぶり低水準に 悪材料が連鎖 - 日本経済新聞

つまり、リテール(個人投資家)だけでなく、プロ投資家も含めた資金の“退避”が進行中ということです。

市場の焦点は「12月FOMC」 利下げ観測の行方が鍵

投資家の視線は、12月に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)に集中しています。

市場では、FRBが年内に利下げに踏み切るかどうかがビットコインの方向性を左右するとみられています。

エックスバンクの西山祥史アナリストはこう分析します。

「FRBが利下げを見送る場合、ビットコインはさらに下値を試す展開もあり得る。一方で、景気減速を背景に利下げが実施されれば、リスク資産全体に資金が戻り、ビットコインの反発局面が訪れる可能性もある」

ビットコインの投資家心理が悪化、7カ月ぶり低水準に 悪材料が連鎖 - 日本経済新聞

つまり、今後の相場を決めるのは**「金融政策の転換点」**だといえます。

投資家が注視すべきポイント

ビットコイン相場は「調整から再構築」フェーズへ

短期的には下落トレンドが続く可能性が高いものの、長期投資家の間では「押し目買いの好機」との見方も浮上しています。

なぜなら、マクロ環境が落ち着けば、再びビットコインETFを通じた機関投資家の資金流入が再開する可能性があるからです。

特に2026年以降、

  • 米国の金融緩和再開

  • 半減期による供給減少

  • 各国での暗号資産法制整備

といった要因が重なれば、ビットコイン相場が再び中長期上昇トレンドに入るとの見方も根強いです。

まとめ:今は「静かな冬」 だが、次の春に備える段階

恐怖指数が示すように、現在の市場は極度の警戒状態にあります。

しかし、過去のビットコイン市場では、「恐怖」が極端に高まった局面が次の上昇相場の起点となることも少なくありません。

投資家にとって重要なのは、短期的な値動きに翻弄されず、長期トレンドと資金の流れを冷静に見極めることです。

いまは“嵐の前の静けさ”。市場の「冬」が明けるときに備え、戦略を練る時間帯に入っているのかもしれません。