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12日に米株価指数1%以上下落!今後注目ポイントとは?

12月12日の米株式市場では、S&P500種株価指数は1.07%下落、ナスダック総合株式指数は1.69%下落と軟調な値動きでした。

S&P500への投資額が大きれば大きいほど、1%の下落による影響額は大きくなります。

例えば、1万円の1%は100円ですが、1億円の1%は100万円です。

今回はアメリカの株式指数が軒並み下落した要因と今後注目すべきポイントを見ていきます。

S&P500とナスダックが下落した要因

12日の米株式市場で、S&P500種株価指数は1.07%下落、ナスダック総合株式指数は1.69%下落しました。

市場の注目を集めたのは半導体大手ブロードコムの急落です。

株価は11.4%下落しました。

11日夕に発表した2025年8〜10月期決算では、売上高と特別項目を除く1株利益が市場予想を上回ったものの、AI向け半導体の受注増加と引き換えに売上高総利益率が悪化する見通しを示しました。

AI関連投資の収益性に対する警戒感が一気に強まり、失望売りにつながった形です

ソフトウエア大手オラクルも4.4%下落しました。

オープンAI向けに開発を進めている一部データセンターの完成時期が、当初予定より遅れ、2027〜28年にずれ込むと報じられたことが嫌気されました。

労働力や資材不足が背景とされ、データセンター稼働の遅れが収益拡大ペースを鈍化させるとの見方が株価を押し下げました。

こうした動きを受け、エヌビディアやアマゾン・ドット・コム、マイクロソフトなど、ダウ平均構成の主力ハイテク株にも売りが波及しました。

一方で、ディフェンシブ色の強いウォルマートやマクドナルドは上昇し、投資家のリスク回避姿勢がうかがえました。

 

S&P500は最高値からの調整!?

S&P500は前日に最高値を更新していたことから、高値警戒感が意識され、主力株を中心に利益確定売りが出やすい地合いとなった格好です。

特に影響が大きかったのはハイテク株。

ブロードコムやオラクルの下落をきっかけに、AI関連銘柄全体に「投資拡大に対する収益性への不安」が広がりました。

S&P500は時価総額加重型指数であるため、こうした大型ハイテク株の下落が指数を押し下げる形となりました。

一方で、FRBが直近のFOMCで利下げを決定していることから、指数全体としての下値は限定的。

ディフェンシブ株や生活必需品関連には買いが入り、相場の腰折れには至っていません。

S&P500は「最高値圏での調整局面」と位置づけられます。

 

ナスダックはAI相場の踊り場

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は、S&P500よりも下げが大きくなりました。

AI・半導体関連株への売りが集中し、指数全体を大きく押し下げました。

主な要因は以下の3点です。

① 半導体株の急落

ブロードコムの大幅安をきっかけに、

  • AMD
  • マイクロン・テクノロジー

といった半導体株が軒並み下落しました。

「AI需要は強いが、利益率が低下するのではないか」という懸念が、半導体セクター全体に波及しました。

② データセンター投資の不透明感

オラクルのデータセンター完成遅延報道を受け、AIインフラ投資のスケジュールや収益化時期に対する不安が浮上しました。

これがクラウド・AI関連銘柄への売りにつながりました。

③ 高バリュエーションへの警戒

ナスダックはこれまでAI期待で大きく上昇してきただけに、「期待先行相場」への調整圧力が強く出やすい局面でもありました。

その結果、ナスダックは続落し、週間ベースでも3週ぶりの下落となりました。

ナスダックは「AI相場の踊り場」に入った印象です。

指数ごとの意味合いの違い

◉S&P500

→ 最高値圏での健全な調整。金融緩和期待が下支え

◉ナスダック

→ AI・半導体株への集中売りで下落が目立つ

今後は、

  • AI関連企業の利益率見通し
  • データセンター投資の進捗と収益化時期
  • FRBの利下げペースと米景気指標

が、S&P500とナスダックの明暗を分けるポイントになりそうです。

高値警戒感と利下げ期待が交錯

週末を控え、主力株の持ち高調整の売りが出やすかった面もあります。

もっとも、相場の下値は限定的でした。

米連邦準備理事会(FRB)が10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で3会合連続の利下げを決定したことが、米景気や企業収益を下支えするとの期待につながったためです。

週間ベースではダウ平均は503ドル高と、3週連続の上昇を維持しました。

今後注目すべきポイント

今後の米国株市場では、AI関連投資の「成長スピード」と「収益性」の両立が引き続き最大の焦点となりそうです。

AI需要自体は中長期的に拡大基調にあるものの、設備投資の増加や人件費、エネルギーコストの上昇が利益率を圧迫する可能性があります。

決算で示される利益率見通し次第では、AI関連銘柄の値動きが一段と荒くなる局面も想定されます。

一方、FRBの利下げ局面が続けば、景気減速懸念が和らぎ、株式市場全体の押し目買い意欲は根強く残るとみられます。

短期的には高値警戒感から調整局面が続く可能性があるものの、中期的には「AI成長期待」と「金融緩和」という2つの追い風が、相場の下支え要因となる展開が見込まれます。

テーマ性だけでなく、利益率や投資回収の確度を見極めた銘柄選別が一段と重要になる局面なのでより慎重に銘柄選定していきたいと思います。