
10月後半に入り、インドの代表指数「Nifty 50」や「SENSEX」が連日のように上昇しています。
一時的に調整していた8〜9月の軟調相場を抜け、10月は4週連続の上昇を記録。
私が保有している「iTrust インド株式」も含み損をかなり減らしました。
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アメリカの金利高止まりや地政学リスクで世界的に不安定な市場の中、インド株だけが堅調に推移しているのはなぜでしょうか?
その背景には、3つの大きな要因があります。
- 理由①:インド経済の“安定成長”が続いている
- 理由②:海外マネー(FII)の資金流入が再開
- 理由③:企業決算が予想を上回る好調さ
- セクター別に見る注目ポイント
- 今後の見通しと投資スタンス
- 【2025年最新版】今買うなら?上昇中のインド株・ETFおすすめ5選
- まとめ:インド株は「成長×安定」の稀有な市場
理由①:インド経済の“安定成長”が続いている
まず第一に、経済のファンダメンタルが非常に強いこと。
IMF(国際通貨基金)は2025年のインド経済成長率を6.6%と予測しています。
これは中国(4.6%)や世界平均(3.2%)を大きく上回る数字。
特に、
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国内消費が伸びている
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若年人口の増加で労働力が豊富
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デジタル化・製造業支援政策が進行中
といった構造的な強さが評価され、「短期的な不安定さよりも、中長期の成長期待」が買い材料になっています。
理由②:海外マネー(FII)の資金流入が再開
次に注目したいのが、海外投資家の買い戻しです。
9月までのインド株は、アメリカ金利の上昇やドル高の影響で外国人投資家の売りが続いていました。
しかし、10月中旬以降、米国のインフレ鈍化と長期金利の落ち着きから、
再び新興国株に資金が戻り始めています。
特に、
-
米国とインドの貿易交渉が進展
-
半導体・インフラ・再エネ分野での投資協力
が報じられたことで、「インドは米中対立の恩恵を受ける国」と見られています。
結果として、海外勢の買い越しが株価を押し上げています。
理由③:企業決算が予想を上回る好調さ
10月に入って発表された第2四半期(Q2)決算では、
銀行・IT・インフラ企業を中心に堅調な業績が目立ちました。
特に銀行セクターでは、
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貸出金利の上昇
-
住宅ローン需要の増加
により、純利益が前年同期比で二桁成長する企業が相次いでいます。
IT大手インフォシス(Infosys)やTCS(Tata Consultancy Services)も、世界的なAI需要の高まりを背景に売上を伸ばしており、「インドの実力株」が全体相場をけん引する展開となっています。
セクター別に見る注目ポイント
上昇の波に乗っている中で、特に注目されているのは以下のセクターです。
| セクター | 背景・注目理由 |
|---|---|
| 銀行・金融 | 金利上昇でも堅調な貸出需要。NIM(利ざや)改善 |
| IT・テック | AI・クラウド・デジタル化需要の恩恵 |
| インフラ・建設 | 政府主導の大型プロジェクトが続く |
| 再生可能エネルギー | 脱炭素トレンドに乗る成長分野 |
「金融 × テクノロジー(フィンテック)」や「再エネ × インフラ」など、複合成長テーマも今後の注目トピックになりそうです。
今後の見通しと投資スタンス
ここまで強い流れが続いていますが、
一方で「すでにかなり買われている」ことも事実。
短期的には、
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米国金利や為替(ドル高)の動向
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原油価格の上昇
-
来年に控えるインド総選挙
などが、株価の上下要因になりそうです。
しかし、
中長期目線では押し目を拾う戦略が有効。
人口ボーナス、製造業シフト、デジタル化という“3本柱”はまだ成長途上にあり、長期投資先としての魅力は依然として高いといえます。
【2025年最新版】今買うなら?上昇中のインド株・ETFおすすめ5選

以上で触れたように、インド株は再び上昇トレンドに入りました。経済成長率6%台、人口世界一、そして政府主導の製造業支援。そんな追い風の中、「じゃあ今、どの銘柄・ETFに注目すればいいの?」
ここからは、2025年秋時点で注目度の高いインド株・ETFを5つ厳選して紹介します。
インド株式ETF:分散投資の第一歩
まずは、個別株よりもリスクが低く、初心者でも始めやすいETF(上場投資信託)から。
iShares MSCI India ETF(ティッカー:INDA)
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米国上場ETFの中で最も取引量が多いインドETF
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インドの大型・中型株を中心に構成(リライアンス、HDFC銀行など)
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信託報酬:0.64%前後
特徴: インド全体の成長を幅広く取り込みたい人向け。長期投資の“王道ETF”です。
WisdomTree India Earnings Fund(ティッカー:EPI)
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「利益成長」を重視したファンダメンタル型ETF
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金融・エネルギー・インフラ企業が中心
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信託報酬:0.84%
特徴: 株価ではなく“企業利益”を軸に構成されているため、割安成長株に強いETFです。
有望セクター別:注目のインド個別株
ETFで全体を押さえた上で、さらにテーマ別で伸びそうな企業をピックアップ。
(※いずれもインドルピー建て現地株ですが、NISAや海外ETFで間接的に投資可能)
【IT・AI】インフォシス(Infosys / INFY)
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インドを代表するITコンサル企業
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世界的なAI・クラウド需要の波に乗る
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米企業との取引が多く、ドル高メリットも享受
注目ポイント: ChatGPTをはじめとする生成AI需要の拡大で、世界的にIT外注が増加。中長期的な収益拡大が見込まれます。
【金融】HDFC銀行(HDFC Bank / HDB)
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国内最大級の民間銀行
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中間層拡大・住宅ローン需要が堅調
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高い自己資本比率と安定した配当
注目ポイント: 「インドの三菱UFJ」と呼ばれるほどの安定感。個人向け金融の伸びが業績を支えています。
【製造・エネルギー】リライアンス・インダストリーズ(Reliance Industries)
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石油化学から通信、再エネまで多角経営
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インド政府の「Make in India」政策の恩恵を直撃
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配当利回り約1.2%、インド経済を象徴する巨大企業
注目ポイント: 再生可能エネルギー・5G通信など新分野へ積極投資中。まさに「インドのトヨタ+ソフトバンク」のような存在。
NISAで買える日本上場のインド関連ファンド
「海外ETFはハードルが高い…」という方は、日本の証券会社で簡単に買えるインドファンドがおすすめです。
SBI・新興国株式インデックス・ファンド(eMAXIS Slim 新興国株式含む)
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インドを中心に、アジア新興国へ分散投資
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低コスト&NISA対応
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長期つみたてに最適
iFreeNEXT インド株インデックス
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日経インド株指数に連動
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信託報酬:年率0.95%前後
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主要銘柄はリライアンス・HDFC・インフォシスなど
特徴: 「日本円で」「毎月つみたて」できる手軽さが人気。インド単独の成長を取り込みたい人におすすめです。
今後の注目テーマ:「製造業×デジタル化」
インド株の中長期トレンドを読む上で、今後最も注目されるのがこの2つ。
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製造業回帰(Make in India)
→ 中国からの生産移転が進み、アップル・サムスンなど外資の投資が急増。 -
デジタル公共インフラ(DPI)
→ 個人認証、電子決済、行政DXなど、政府主導のデジタル化政策が進展。
これらの分野は、インドの「第2の成長エンジン」として
今後10年にわたり株価をけん引していく可能性があります。
まとめ:インド株は「成長×安定」の稀有な市場
- 経済成長が安定している
- 海外マネーが回帰中
- 企業決算も好調
という三拍子が揃い、インド株は上昇基調を取り戻しています。
グローバル経済が不透明な今こそ、“次の成長国”としてのインドに注目が集まっているのです。