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S&P500とTOPIX500の平均配当利回りを比較してみると興味深い結果に

過去10年間(2015〜2024年) の年末時点での S&P500 の配当利回り を年ごとに示した後に、 TOPIX500(直近) の配当利回りを示した上で、簡単な比較をしてみます。

すると、S&P500とTOPIX500で儲けを示す当期純利益の使い道に違いが見られ、興味深い結果になりましたので、今回ご紹介していきます。

S&P500:年別配当利回り

まずS&P500 の配当利回り を、過去10年間(2015〜2024年) の年末時点で見ていきます。(配当利回り = 12か月配当合計 ÷ 時価総額ベースの指数価格、出典:Multpl)。 

2015年:2.11%

2016年:2.03%

2017年:1.84%

2018年:2.09%

2019年:1.83%

2020年:1.58%

2021年:1.29%
2022年:1.71%

2023年:1.50%

2024年:1.24%

(参考 — 直近の“現在”値:2025年10月時点の表示は 約1.16% と報告されています。これは市場価格と直近12か月配当を基にした推定値です。) 

10年前の2015年は、配当利回り2%強でしたが、現在は1%強と概ね半減しています。

S&P500の値は、10年前と比べ大きく上昇し、各企業の儲けを示す当期純利益も大きく上昇しているにもかかわらず、配当利回りが半減しているわけです。

これが何を意味しているか。

企業の儲けを株主に使うよりも事業拡大のための投資に使い、更なる儲けの拡大を狙ってきたことを示しているわけです。

現在のS&P500 の利回りが低い主因は、ハイテク中心の成長銘柄の比率が高く、これらは配当が低い(あるいは無配)銘柄が多いこと。

結果として指数全体の利回りが押し下げられます。 

 

TOPIX500:直近の配当利回り

次に、直近のTOPIX500の配当利回りを見ていきます。

信頼できる公開データソースでは、 TOPIX500 の過去10年間(年別)配当利回り をまとまって示しているものは見つかりませんでした。

JPX や東京証券取引所のファクトシートでは、ある時点の「現在の配当利回り」やスタイル(Value/Growth)別の利回りなどは出ていますが、年別変遷として毎年の配当利回りを一覧化したものを公表しているものは確認できませんでしたので、直近の配当利回りのみをご紹介します。

TOPIX500(JPX公表ファクトシート) こ配当利回りは、2.14%となっています。

(2025年8月時点のファクトシート掲載値)

TOPIX500は「時価総額・流動性上位500銘柄」で構成される日本株の代表指標の一つで、JPXのファクトシートに基本ファンダメンタル指標として配当利回りが掲載されています。 

日本(TOPIX500)は、銀行・電機など配当を出す業種の比率が相対的に高く、配当利回りは米国大型株に比べて高めに出る傾向があります。

日本株は年々株主還元を重視し、配当を増やしてきた経緯があります。

このため、TOPIX500は、2%台とS&P500に比べ倍の値となっています。

また、TOPIX500もS&P500同様、直近10年間で大きく上昇し、企業の儲けを示す当期純利益が増加してきました。

この当期純利益の使い道について、日本企業は配当金に充て、米国企業は事業拡大のための投資に充ててきたという違いが見て取れるわけです。

これが意味するところは、日本企業が儲けの当期純利益の使い道を、米国企業と比較して投資に充てられず、使い道がないから配当に充てているとも取れる点。

もちろん全ての日本企業がそうであるとは言いませんが、米国企業に比べその傾向があるということです。

まとめ

過去10年の年別データ(S&P500)は、上に示した通りで、米国(S&P500)はおおむね1〜2%台前半で推移。 
直近のTOPIX500 ≒ 2.14%、

S&P500 ≒ 1.16%(2025年10月の推定値)。

つまり、現時点では TOPIX500 の方が配当利回りは高めです。 

米国企業は、企業の儲けを株主に使うよりも事業拡大のための投資に使い、更なる儲けの拡大に充ててきた傾向。

一方で、日本企業は、企業の儲けを配当金に充て、米国企業は事業拡大のための投資に充ててきた傾向があります。

これは、見方を変えれば、日本企業が、当期純利益の使い道を、米国企業と比較し事業拡大の投資に充てられず、使い道がないから配当に充てているとも解釈できるという点に注目すべきであると考えます。