企業研究

   

老後資金2,000万円つくる方法!定期預金と投資信託を徹底比較!

 

2019年に老後の資金が2,000万円不足と話題となりました。

メディアでは老後は2,000万円が不足し生活が行き詰まるなんて取り上げられ方もしています。

今回は、老後の資金が2,000万必要であるとされた理由と一から2,000万円を作り出す方法についてご紹介していきたいと思います。

 

老後資金2000万円必要!?

f:id:kimamaniseikatunikki:20200214224020j:plain

老後に必要な資金は2000万が必要らしい….。

2000万円問題の発端は、金融庁の金融審査会がまとめた報告書の内容によるものでした。

年金のみに頼る無職世帯は、20~30年間の老後を生きるために約2000万円の老後資金が必要になると発表したわけです。

どうやら総務省などが実施した調査がその根拠のようです。

その調査によれば、夫が65歳以上、妻が60歳以上の無職世帯における平均的な収入は月額約21万円とかかれています。

しかし、消費支出は26万4,000円ほどになると記載されており、毎月約5万円の赤字が出ることになります。

これを30年間で計算すると、5万円×12カ月×30年=1,800万円の赤字になってしまうわけです。

 

この赤字分1,800万円を老後の備えのために用意しておく必要があるだろう、というのが報告書に書かれた内容でした。

 

預金と投資どれほど違うのか?

f:id:kimamaniseikatunikki:20200208134838j:plain

老後資金をつくるには、お金を貯めるかお金を増やす必要があります。

お金を「貯める」あるいは「増やす」ために、低リスクかつ着実な方法として「投資信託」「定期預金」が挙げられます。

 

そこで、毎月3万円を定期預金した場合と毎月3万を投資信託で20年間積立運用した場合、最終的にどれほど資産に差が出るのか算出してみることにします。

 

投資信託と定期預金で毎月3万円を積立運用!

f:id:kimamaniseikatunikki:20200208133809j:plain

「毎月3万円を20年間、複利効果を使って積み立てていく」という条件は両者とも同じものとします。
運用年利率(利回り)はそれぞれ複利式で、貯金=定期預金が0.01%、投資信託が5%とします。

複利式とは元本と増えた利息の合計額に、利息がついていく仕組みです。

つまり、利子あるいは分配金で儲けた金額を受け取らずに再投資する必要があるわけです。

単利式は元本額だけに利息がつく仕組みです。

利子あるいは分配金で儲けた金額を毎回口座から出金しているような状態です。

 

今回は、利子あるいは分配金を受け取ったら出金せず再投資する複利式で運用します。

 

ちなみに今回の検証に使う定期金利の利率も投資信託の利率も実態より少なめに試算しています。

今回のモデルケースをリアルに試みた場合、運用成績は本記事の内容より良くなることでしょう。

 

2020年2月13日現在の定期預金年利は0.017%(日銀HP公表)なので、0.01%という金利は、低めの設定となっています。

預金種類別店頭表示金利の平均年利率等 : 日本銀行 Bank of Japan

 

一方、投資信託の年利率5%は、当ブログでおすすめしているS&P500に連動したインデックス型ファンドのリターン(平均6〜7%)より低めに設定しています。

toshilife.hatenablog.jp

以下に長期投資でおすすめな投資信託をご紹介していますので、是非ご覧ください。

toshilife.hatenablog.jp

ただし、投資信託の運用益が継続して毎年5%得られた場合を前提として算出します。

 

実際の投資信託は、年によって運用利益にムラがあります。

元本割れリスクがあり、最終的な運用成果は預金よりも下回る年がありますので、その点はご留意ください。

ところが、私がおすすめしている、S&P500に連動したインデックス型ファンドのリターンは、20年〜30年という長期間の平均が年6〜7%ですから優秀です。

 

 定期預金と投資信託の比較(毎月3万円を30年積立投資)

f:id:kimamaniseikatunikki:20200213222354p:plain

毎月3万円を30年積立投資した場合、定期預金は1,081万6,756円、投資信託は2,511万3,884円になりました。

毎月3万円という投資金額は同じですが、運用益の差が1年目では1万7,964円、10年目で115万2,463円、30年目ではなんと1,429万7,128円にもなり、投資信託が短期でも長期でも優れていることが明らかになりました。

 

 

老後資金2,000万円をつくるためには?

f:id:kimamaniseikatunikki:20200202234628j:plain

投資信託が貯金よりも優れていることがわかりましたが、老後の資金をイチから2,000万円用意するためには、毎月どれだけの金額をどれだけの期間運用すれば良いのでしょうか。

毎月の投資額別にご紹介していきます。

 

毎月1万円なら45年で到達(20,122,220円)

毎月2万円なら33で到達(20,176,070円)

毎月3万円なら27で到達(20,664,930円)

毎月5万円なら20で到達(20,831,551円)

毎月7万円なら16で到達(20,865,908円)

毎月10万円なら12で到達(20,055,579円)

毎月20万円なら7で到達(20,517,861円)

 

 以上から毎月3万円を積立投資した場合、27年で2,000万円を貯めることができ、毎月5万円積立投資した場合は、20年で2,000万円を貯めることができます。

今回、検証に使った定期金利の利率も投資信託の利率も実態より少なめに試算しています。

今回のモデルケースをリアルに試みた場合、運用成績は本記事の内容より良くなることでしょう。

toshilife.hatenablog.jp

toshilife.hatenablog.jp

toshilife.hatenablog.jp