企業研究

   

【アイル】2019年に株価4倍を記録した成長企業!2020年7月期は純利益62%増!

 

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アイルは基幹業務管理システムなどを手掛ける企業です。

中堅・中小企業向けに販売在庫管理システムを開発しています。

実店舗とネットショップの統合管理も行っています。

生産性向上を求める企業は今後も増加することが予想されることから、今後の成長に期待が持てる企業です。

アイルは、収益率が高く、業績が非常に好調である成長企業といえます。

EPSは、毎年増加を続けており、過去最高を更新し続けています。

特に2019年と2020年のEPSは、前年と比べ2倍に迫るの大幅な伸びを記録しています。

業績が良く、成長性のある優良企業だといえます。

今後の成長期待が高く、昨年の終わり頃を中心に買い注文が集まっています。

収益性と成長期待を踏まえ、今が買いかもしれません。

こうしたことから、アイルは今後の成長が期待できる注目銘柄です。

特にカプコンの魅力は、高い収益力と財務安定性を兼ねた成長銘柄である点です。

今回は、アイルについてご紹介していきます。

 

アイルの株価状況

株価(2020/6/6 15:00)

1,932,0

年初来高値

2,349.0(2020/1/17)

年初来安値

942.0(2020/3/13)

最高値(過去10年)

2,349.0(2020/1/17)

最安値(過去10年)

25.0(2011/3/16)

 

PER:49.49倍

PBR:13.95倍

配当金:45円(会社予想)

配当利回り:0.7%

配当性向:30.27%

配当権利付き最終日:2020年9月28日、2021年3月29日

自己資本比率:45.7%

利益剰余金:21億円

有利子負債:4億円

ROE:17.4%

ROA:8.0%

EPS:40.3円

 

アイルの財務状況

自己資本比率:45.7%

自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%あるかを示す数値です。

自己資本とは、株主からの出資金と事業活動から得た利益の蓄積を表しています。

 自己資本比率は、自己資本÷総資本(自己資本+他人資本)で算出します。

自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、倒産するリスクが高まります。

一方で自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。

自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよいのです。

一般に自己資本比率が70%以上ならまずつぶれません。

40%以上なら倒産しにくい企業といえます。

アイルの自己資本比率は、45.7%です。

倒産しにくい企業だといえます。

 

ROE:17.4%

ROEは、10~20%程度であれば優良企業であると判断されます。

自己資本利益率(ROE:Return on Equity)とは、自己資本(純資産)に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す、財務分析の指標です。

自己資本とは、株主からの出資金と事業活動から得た利益の蓄積を表しています。

 ROE(自己資本利益率)は、企業が自己資本をいかに効率的に運用して利益を生み出したかを表す指標です。

株主の立場から見ると、自己資本利益率が高い会社は「自分が投資したお金を使って効率よく稼いでいる会社」であると見ることができます。

アイルは、株主から集めたお金と事業活動から得たお金をどれだけ有効活用しているか示すROEが17.4%となっています。

非常に高い収益性を誇っており今後の伸びが期待されます。

 

ROA:8.0%

ROAが5%が超えていると優良企業であると判断されます。

ROA(総資産利益率:Return On Assets)とは、総資産に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す、財務分析の収益性の指標です。

純資産(自己資本)、負債(他人資本)を含めた、すべての資本をいかに効率的に運用できているかを表す情報とも言えます。

一般的に、ROAが5%が超えていると優良企業であると判断されます。

ただし、業種によって基準が変わってくるため、ROAを分析する際は同業種の水準と比較することが大切です。

アイルのROAは8.0%であり、ROE同様に高い値です。

収益性の高い優良銘柄だといえます。

 

EPS:40.3円

EPS:Earnings Per Share(1株当たり利益)とは、財務分析で企業の成長性を分析するの指標の一つであり、1株に対して当期純利益がいくらあるのかを表す指標です。

「1株利益」「1株あたり当期純利益」と呼ばれることもあります。

EPSとは、成長性を見る指標です。EPSの推移を見るようにしましょう。

順調にEPSが増えていれば、成長性のある企業であると言えます。

EPSは、会社の規模にかかわらず1株あたりの当期利益の大きさを表しているため、値が大きいほど良いとされます。

順調にEPSが増えている企業は、安定的に収益をあげ、しかも成長中の企業なので、投資先として検討しましょう。

以下はアイルのEPSの推移を表したグラフです。

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2014年:14.2円

2015年:5.1円

2016年:9.9円

2017年:12.0円

2018年:13.4円

2019年:24.8円

2020年:40.3円(会社予想)

EPSは、毎年増加を続けており、過去最高を更新し続けています。

特に2019年と2020年は前年比で2倍に迫る大幅な伸びを記録しています。

2020年も過去最高となる予想です。

業績が良く、成長性のある優良企業だといえます。

 

PER:49.49倍

株価収益率(PER:Price Earnings Ratio)とは、財務分析で企業の成長性を分析するときに利用する指標の一つであり、株価が1株ごとの当期純利益の何倍まで買われているかを表すものです。

 

PER(倍) = 株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)

 

PERが低いほど会社の利益に対して株価が割安であり、高いほど株価は割高だと判断できます。

PERは会社の利益を基準に判断し、PBRは会社の資産を基準に判断されます。

PER15倍以下なら割安と言われています。

アイルのPERは49.49倍であることから割高です。

しかし、高いPERは人気銘柄である証ともいえます。

近年の傾向として、PERの高い銘柄であっても株価が継続的に上昇している場合が多く見られます。

 

PBR:13.95倍
PBR:Price Book-Value Ratio(株価純資産倍率)とは、財務分析で企業の成長性を分析するの指標の一つであり、会社の純資産に対して株価が適当な水準であるのかを表す指標です。

 

PBR(株価純資産倍率)は、1株あたりの純資産に対して、何倍の株価で株が買われているかを表しています。PBRを見れば、会社の資産に対して株価が高いか安いかを判断できます。

 

PBRの目安は1倍以下です。

一般的な目安として、PBR(株価純資産倍率)が1倍以上なら割高で、1倍を割るようであれば割安であると考えられています。

PBRが1倍ということは、株価とBPS(1株あたり純資産)が等しいということであり、その投資段階で会社が解散した場合、株主には投資額がそのまま戻ってくるということを表しています。

アイルのPBRは、13.95倍となっており割高水準です。

今後の成長期待により株価は上昇しているようです。

 株価指標の読み方については、以下の記事で解説していますので、是非ご覧ください。

toshilife.hatenablog.jp

 

アイルの株価推移

10年チャート

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出所)(株)アイル【3854】:リアルタイム株価チャート - Yahoo!ファイナンス

 

1年チャート

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出所)(株)アイル【3854】:リアルタイム株価チャート - Yahoo!ファイナンス

アイルの株価は、2017年頃から上昇傾向にありました。

2019年には大きく上昇しました。

2019年の初めと終わりを比較すると、株価は4倍になっています。

直近では新型コロナウィルスの影響により半値以上下落しました。

しかし、その後は反発しています。

現在は1,900円台まで戻しました。2,000円台に迫る動きを見せています。

今後も株価の上昇が期待できます。

 

アイルの事業内容

DXによるビジネス変革を、RealとWebのシナジーにより支援インターネットやソーシャル技術など様々なテクノロジーが飛躍的に発展していく中で、企業におけるビジネスモデルやビジネスプロセスも、より多様的に、より複雑的になっているのが現状です。アイルでは、現実空間における経営資産管理や実店舗、訪問営業など対面型でのオフラインチャネルなどの「Real」領域ビジネスと、BtoB・BtoCにおけるECチャネルやモバイルアプリ、クラウドインフラなどの「Web」領域ビジネスを、ビジネスプロセスの根本から見直し、各領域に特化したデジタル技術を駆使し、最適なプロセスに統合・制御・自動化しながら改善していくことで、「Real」と「Web」のシナジーを生み出し、DX(デジタルトランスフォーメーション)による企業のビジネス変革を支援しております。AIやビッグデータ、RPA、BPMなど、最新のデジタル技術を駆使したDXの実現を目指す企業が多い中で、旧来のITシステムの複雑化・ブラックボックス化がDXの足かせとなり、またデジタル技術を活用することがいつの間にか目的となってしまうことも多く、本来見直すべくビジネスプロセスの変革が不十分なまま、肝心のビジネス変革が一向に進まないといった例は少なくありません。「CROSS-OVERシナジー」の概念の下、基幹業務システム事業・Webシステム事業を長年に渡り展開してきたからこそ、それぞれの営業の一人ひとりが、SEの一人ひとりが業種に特化し、業界・業務に精通しており、複雑な業務プロセスや業務システムの見直しを改善していく分析力・設計力を持ち合わせています。且つ、業務パッケージに精通し、Web/デジタルの知識も有することで、企業が本来目指すべくビジネス変革を支援することができています。f:id:kimamaniseikatunikki:20200607112532p:plainALADDIN OFFICE

販売・在庫・生産管理システム「アラジンオフィス」

柔軟性・高機能・コストパフォーマンスに優れたイージーオーダーパッケージ

導入実績5000社以上、販売管理・在庫管理・生産管理に必要な機能をコンパクトにまとめた無駄のないシステムで、お客様のご要望に合わせたカスタマイズも柔軟に対応。
ファッション、食品、医療、鉄鋼・非鉄金属、ねじ業界をはじめとする各業界特有の商習慣に対応しており、ユーザーリピート率は98.2%。卸・製造・小売、各業態に合わせたシステムをご提案いたします。貴社にぴったりとフィットする「貴社独自のシステム」のご提供が可能です。

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ALADDIN EC

BtoB EC・Web受発注システム「アラジンEC」

カスタマイズ対応型BtoB専用ECパッケージ

企業間取引に必要な機能をパッケージ化し、お客様のさまざまな取引形態に合わせられるよう柔軟なカスタマイズ機能を搭載。
28年間・5000社以上基幹システムを自社開発・サポートしているアイルのBtoBノウハウを駆使し、貴社も得意先も便利に、快適に長くご利用いただけるBtoB専用ECシステムです。

 

FAXや電話の注文時に生じていたミスや手間をWeb化することで削減。受発注業務の効率化はもちろん、販促ツール・得意先囲い込みツールなど様々な用途でご利用いただけます。お客様の業務内容をしっかり理解した上で、使いやすい・運用しやすいBtoB EC・Web受発注システムを構築いたします。

 

CROSS MALL

複数ネットショップ一元管理クラウド「CROSS MALL」

複数ネットショップの在庫・商品・受注・発注/仕入管理ができる多機能ASPサービス

「CROSS MALL(クロスモール)」は複数のネットショップ運営で発生する業務を一元管理するASPサービスです。各店舗から入る注文、連動して変わる在庫数、発注・仕入に至るまで一元管理し、更に商品ページも複数サイトに一括登録可能です。
ネットショップの多店舗運営に必要な業務を効率化・自動化して、より最適な店舗運営を可能にします。

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CROSS POINT

ポイント・顧客一元管理ASPサービス「CROSS POINT」

実店舗やECサイトを運営されている企業様のためのポイント・顧客一元管理ASPサービス

「CROSS POINT(クロスポイント)」は実店舗とECサイトのポイント・顧客情報を一元管理するASPサービスです。実店舗に欠かせないPOSシステムやECサイト運営を支えるECシステムと連携することで、両チャネルの情報を一元管理することができます。

 

スマートフォンでの簡単会員登録、ポイントの利用状況把握や店舗を跨いだ購買履歴の管理など、チャネル横断で情報を管理できます。CROSS POINTのデータを活用したメール配信や、独自アプリからのプッシュ通知、クーポンや店頭在庫確認など、ポイント付与・利用を超えた顧客接点やブランディングを強化・促進できます。

 

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CROSS STAFF

スタッフ管理クラウドサービス「CROSS STAFF」

人材サービス企業・派遣会社向けのクラウド型スタッフ管理クラウドサービス

スタッフの基本情報管理や就業記録の管理、各種派遣帳票の作成発行や台帳管理が行えます。また、個々のスタッフ毎にマイページを発行でき、一斉・個別のお知らせ配信や、資料の配布が可能。

専用のビジネスチャットアプリでチャット機能を使えば、相手が未読か既読が判別できます。メールに代わるスタッフとの新たなコミュニケーションツールとしてご利用いただけます。

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出所)株式会社アイル(東証第一部上場:3854)

 

アイルの当期利益の推移

当期純利益は、2016年から毎年順調に増加しています。

今期も最高値となる予想です。

2013年:1.2億円

2014年:2.0億円

2015年:3.5億円

2016年:1.2億円

2017年:2.4億円

2018年:2.9億円

2019年:3.3億円

2020年:6.2億円

2021年:10.0億円(会社予想)

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2016年に一度下落しましたが、それからは毎年増益となっています。

5年以上前から純利益は増加傾向にあります。

2021年には最高益である10億円となる予定です。

アイルはここ2,3年で大きく純利益を伸ばしています。

昨年と今年は、特に利益の伸びが大きく、前年の2倍に迫る成長となっています。

 

アイルの配当金の推移

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アイルの配当金は、増加傾向にあります。

2014年:3.8円

2015年:3.8円

2016年:4.5円

2017年:4.5円

2018年:5.0円

2019年:8.0円

2020年:14.0円(会社予想)

アイルの配当金は、増加傾向にあります。特に2020年は大幅増配となる見込みです。

2020年の配当金は、過去最高の一株あたり14円の予想です。

業績が非常に好調であることから大幅な増配傾向にあります。

アイルの配当権利付き最終日は「2020年9月28日、2021年3月29日」です。

 

アイルの配当性向の推移

配当性向は、1株当たりの利益のうちどれだけの割合を配当金に当てたかを示す指標です。

配当性向は、以下の数式で求められます。

当期純利益÷配当金総額

EPS(1株当たり純利益)÷1株当たり配当金

2020年、アイルは当期純利益の30.11%を配当金として株主に分配する予定です。

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2014年:26.49%

2015年:73.29%

2016年:45.51%

2017年:37.57%

2018年:37.17%

2019年:32.25%

2020年:30.11%

アイルの配当性向は、ここ数年、減少傾向にあります。直近の2020年は30%台の見込みです。

配当金の支払いにはまだまだ余裕がありそうです。

過度な配当金を行なっている様子はありません。

 

アイルの業績と今後について

2020年7月期通期の連結純利益が前期比62%増の10億円になる見通しです。

従来予想していた28%増の7億9600万円から増益幅が拡大する見込みです。

一株あたり純利益(EPS)は、2019年、2020年と前期と比べ2倍近い伸びとなっています。

EPSの大幅な伸びは、成長企業の証です。

このように業績が絶好調であることから、昨年の終わり頃を中心に買い注文が集まっています。

2020年1月には上場来高値である2,349円をつけました。

その後、新型コロナウィルスの影響で半値まで暴落しましたが、その後は大きく反発しており力強さを見せています。

再び2,000円台に迫る動きを見せています。

アイルは基幹業務管理システムなどを手掛けるSIです。

昨年は、消費税増税に伴う駆け込み需要や「ウィンドウズ7」のサポート終了を控えた買い替え需要が寄与し増収増益となりました。

「ウィンドウズ7」のサポート終了による更新需要は想定以上に利益面で貢献したようです。

生産性向上を求める企業は今後も増加することが予想されることから、株価も当面は堅調さを維持することでしょう。

 

まとめ

アイルは基幹業務管理システムなどを手掛けるSIです。

生産性向上を求める企業は今後も増加することが予想されることから、株価も当面は堅調さを維持することが予想されます。

アイルは、収益率が高く、業績が非常に好調である成長企業といえます。

EPSは、毎年増加を続けており、過去最高を更新し続けています。

特に2019年と2020年のEPSは、前年と比べ2倍に迫るの大幅な伸びを記録しています。

業績が良く、成長性のある優良企業だといえます。

今後の成長期待が高く、昨年の終わり頃を中心に買い注文が集まっています。

新型コロナウィルスの影響で半値まで暴落しましたが、その後は大きく反発しており力強さを見せています。

再び2,000円台に迫る勢いです。

業績好調であることから、株価はここ一か月の間で大きく伸ばしています。

収益性と成長期待を踏まえ、今が買いかもしれません。

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