投資信託は、プロの投資家が運用している金融商品です。
特にS&P500に対応した投資信託は、長期的に見て高い確率で収益を生む、優れた投資先です。
投資期間が長期になればなるほど有利だと言えます。
継続することが勝つための必須条件です。
そこで今回は、長期的に投資をしていく上で、意識していただきたい考え方についてお話していこうと思います。
相場が下落した方が得!
長期的に投資をしていく上で、意識していただきたい考え方、それはズバリ「相場が下落した方が得である」ということです。
株価が下がれば下がるほど儲かるチャンスが到来したと考えましょう!
株価は安く買えれば買えるほど長期投資家のリターンにとってプラスです。
ポジションを持っていると、どうしても株価が上がれば利益が増えるため嬉しくなり、株価が下がると焦ります。
その気持ちは痛いほどわかります。私も同じです。
しかし、そこで「相場は下がった方が得である」という考え方を持てるかどうかが投資初心者と中上級者の分かれ道です。
長期積立投資をしている方は、株価が下がれば下がるほど、有利なのです。
一定期間に一定額を長期積立投資していると、株価が下がれば下がるほど一定額で多くの数量を買うことができます。
その後、株価が回復すれば利益もより増大することになります。
S&P500の場合、下落相場でもいつか回復します!
つまり、相場が下落しているということは、「投資のバーゲンセールが到来した!」と考えらばよいのです!
もし、今後30年間、株価は急落することなく横ばいを続けたとします。
景気が安定することは、世界経済にとって大変良いシナリオです。
ところが、なんと株価が横ばいを続けたときの投資家の得るリターンは、株価の急落がある期間よりも下がってしまうというデータがあるのです。
つまり、相場が下落した方が投資家のリターンは大きくなるのです。
株価が下がっても動じない投資家は、下落局面で、買い続け、株数を増やすことで、安く買い増し続け、株価の回復とともに一気にリターンを得たのです。
これは過去のデータがしっかりと物語っています!
過去のデータが立証しています!
以下のグラフを見てください。
S&P500の過去の30年のデータです。
(1990年〜2020年現在)
過去に何度か下落局面はあるものの、ずっと上昇を続けています!
下落はあるものの、いつかは回復するのです!
データを少し詳しく見ていきましょう。
S&P500は、2000年代にはいって、2度の大暴落を経験しています。
それは、2000年〜2001年のITバブル崩壊と
2007年〜2008年のリーマンショックです。
この2つのうち、リーマンショックの方が下落が深刻ですね。
リーマンショック後のS&P500の底値は、約680ポイントです。
しかし、その28年前の1990年を見て下さい。
S&P500は約350ポイントとなっています。
つまり、リーマンショック直後の相場も20年前と比べたら、およそ2倍になっているのです!
この数値は、分配金が含まれていないので、分配金を含めば2倍ではすみません。
リーマンショック1年後の2010年には、1180ポイントになっており、値上がりだけで3倍以上になりました。
リーマンショック前の水準は、約1600ポイントでしたので、リーマンショックから5年後の2013年から2014年でリーマンショック前の水準に戻したことになります。
2000年初めのS&P500は、約1400ポイントとなっていました。
そこから、ITバブル崩壊とリーマンショックという二度の大暴落を経験しながらも、20年後の2020年現在のS&P500は、約3240ポイントです。
2000年にS&P500に投資していれば、資金は2倍以上になっています。
さらに1990年と2020年現在を比較すると、10倍近い数値となっています!
これは分配金を含めていませんので、トータルリターンはもっと上がります。
投資期間が20年30年と長期になればなるほど、下落は怖くありません。
むしろ、相場の下落によって安く買えるため、長期投資にはありがたい話なのです。
下落したら焦ってすぐに売らないようにしましょう。
下落したら逆にチャンスだと思って買いに回るのです。
頭では分かっていても、いざ下落局面に直面すると、この意識が抜け落ちてしまうので、日頃から意識づけるようにしましょう。