企業研究

   

【システム情報(3677)】コロナ後に急成長必至!?高収益、好財務の優良企業!

 

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独立系のSIである、システム情報。

システム情報は、国際資格である、PMPとCMMIレベル5によるプロジェクト管理に強みを持っています。

これは、ソフトウエアの開発能力の国際基準は最高位レベルであり、日本企業では数社しか達成していません。

また、国際的なプロジェクトマネジメント資格をエンジニアが150名以上と全体の40%以上が取得しており、確かな実績があります。

システム情報は、特にコロナ後の新たな社会インフラの構築に大きな役割を果たすとの期待から、今後さらなる成長が予想されます。

システム情報は、企業向けにコロナショック前からクラウド、ITソリューション、テレビ会議システムなどのサービスを提供してきており、今後はさらに受注が加速していくでしょう。

20年9月期の業績予想は過去最高の10億円を見込んでいます。

システム開発の需要は今後も拡大が期待されています。

そのため、システム情報は今後の成長が期待できる個人的に注目している銘柄です。

特にシステム情報の魅力は、高い収益力と財務安定性を兼ねた成長銘柄である点です。

今回は、システム情報についてご紹介していきます。

 

システム情報の株価状況

株価(2020/6/5 15:00)

1,252.0

年初来高値

1,368.0(2020/6/3)

年初来安値

473.0(2020/3/19)

最高値(過去10年)

1,368.0(2020/6/3)

最安値(過去10年)

120.0(2014/5/20)

 

PER:29.63倍

PBR:8.89倍

配当金:14円

配当利回り:1.5%

配当性向:30.27%

株主優待:100株あたり500円分〜のQUOカード

配当権利付き最終日:2020年9月28日

自己資本比率:66.3%

利益剰余金:27億円

有利子負債:2億円

ROE:26.5%

ROA:17.6%

EPS:42.2円

 

システム情報の財務状況

自己資本比率:66.3%

自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%あるかを示す数値です。

自己資本とは、株主からの出資金と事業活動から得た利益の蓄積を表しています。

 自己資本比率は、自己資本÷総資本(自己資本+他人資本)で算出します。

自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、倒産するリスクが高まります。

一方で自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。

自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよいのです。

では自己資本比率がどのくらいなら倒産しない会社といえるでしょうか。

一般に自己資本比率が70%以上ならまずつぶれません。

40%以上なら倒産しにくい企業といえます。

システム情報の自己資本比率は、66.3%です。

自己資本比率が高く倒産しにくい企業だといえます。

 

ROE:26.5%

ROEは、10~20%程度であれば優良企業であると判断されます。

自己資本利益率(ROE:Return on Equity)とは、自己資本(純資産)に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す、財務分析の指標です。

自己資本とは、株主からの出資金と事業活動から得た利益の蓄積を表しています。

 ROE(自己資本利益率)は、企業が自己資本をいかに効率的に運用して利益を生み出したかを表す指標です。

株主の立場から見ると、自己資本利益率が高い会社は「自分が投資したお金を使って効率よく稼いでいる会社」であると見ることができます。

システム情報は、株主から集めたお金と事業活動から得たお金をどれだけ有効活用しているか示すROEが26.5%となっています。

非常に高い収益性を誇っており今後の伸びが期待されます。

 

ROA:17.6%

ROAが5%が超えていると優良企業であると判断されます。

ROA(総資産利益率:Return On Assets)とは、総資産に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す、財務分析の収益性の指標です。

純資産(自己資本)、負債(他人資本)を含めた、すべての資本をいかに効率的に運用できているかを表す情報とも言えます。

一般的に、ROAが5%が超えていると優良企業であると判断されます。

ただし、業種によって基準が変わってくるため、ROAを分析する際は同業種の水準と比較することが大切です。

システム情報のROAは17.6%であり、ROE同様に非常に高い値です。

 

EPS:42.2円

EPS:Earnings Per Share(1株当たり利益)とは、財務分析で企業の成長性を分析するの指標の一つであり、1株に対して当期純利益がいくらあるのかを表す指標です。

「1株利益」「1株あたり当期純利益」と呼ばれることもあります。

EPSとは、成長性を見る指標です。EPSの推移を見るようにしましょう。

順調にEPSが増えていれば、成長性のある企業であると言えます。

EPSは、会社の規模にかかわらず1株あたりの当期利益の大きさを表しているため、値が大きいほど良いとされます。

順調にEPSが増えている企業は、安定的に収益をあげ、しかも成長中の企業なので、投資先として検討しましょう。

以下はシステム情報のEPSの推移を表したグラフです。

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2014年:8.7円

2015年:11.9円

2016年:17.7円

2017年:23.3円

2018年:29.7円

2019年:38.7円

2020年:42.2円(会社予想)

EPSは、毎年増加を続けており、過去最高を更新し続けています。

2020年も過去最高となる予想です。

業績が良く、成長性のある優良企業だといえます。

 

PER:29.63倍

株価収益率(PER:Price Earnings Ratio)とは、財務分析で企業の成長性を分析するときに利用する指標の一つであり、株価が1株ごとの当期純利益の何倍まで買われているかを表すものです。

 

PER(倍) = 株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)

 

PERが低いほど会社の利益に対して株価が割安であり、高いほど株価は割高だと判断できます。

PERは会社の利益を基準に判断し、PBRは会社の資産を基準に判断されます。

PER15倍以下なら割安と言われています。

システム情報のPERは29.63倍であることから割高です。

IT関連銘柄は人気がありPERは総じて高い傾向にあるため、IT関連銘柄の中では極めて割高とは言えない状況です。

高いPERは人気の現れとも取れます。

 

PBR:8.89倍
PBR:Price Book-Value Ratio(株価純資産倍率)とは、財務分析で企業の成長性を分析するの指標の一つであり、会社の純資産に対して株価が適当な水準であるのかを表す指標です。

 

PBR(株価純資産倍率)は、1株あたりの純資産に対して、何倍の株価で株が買われているかを表しています。PBRを見れば、会社の資産に対して株価が高いか安いかを判断できます。

 

PBRの目安は1倍以下です。

一般的な目安として、PBR(株価純資産倍率)が1倍以上なら割高で、1倍を割るようであれば割安であると考えられています。

PBRが1倍ということは、株価とBPS(1株あたり純資産)が等しいということであり、その投資段階で会社が解散した場合、株主には投資額がそのまま戻ってくるということを表しています。

システム情報のPBRは、8.89倍となっており割高水準です。

今後の成長期待により株価は上昇しているようです。

 株価指標の読み方については、以下の記事で解説していますので、是非ご覧ください。

toshilife.hatenablog.jp

 

システム情報の株価推移

10年チャート

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出所)(株)システム情報【3677】:リアルタイム株価チャート - Yahoo!ファイナンス

 

1年チャート

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出所)(株)システム情報【3677】:リアルタイム株価チャート - Yahoo!ファイナンス

システム情報の株価は、2016年の後半頃から上昇トレンドです。

新型コロナウィルスの影響により約500円下落しました。

しかし、その後は大きく反発してい。

現在は1,300円台で推移しており、コロナ前の水準を上回っています。

直近2020年6月3日に上場来高値である、1,368円をつけました。

今後も株価の上昇が期待できます。

 

システム情報の事業内容

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SI&Cでは、システムインテグレータとして、業務アプリケーションの設計・開発・維持、業務アプリケーション基盤の設計・開発・維持、組込系の設計・開発・維持、その他ITソリューション、コンサルティングなどのトータルなサービスを行っています。昨今のIT革命によって、情報システムに対するニーズは一層の多様化の傾向を強めています。30年以上にわたる豊富な経験とノウハウを駆使し、システムインテグレータとして、より広範囲にお客様のためのサービスを実現していきます。

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金融を除きほぼ全ての取扱業種で売上を伸ばしています。

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売上高の約40%を保険が占めており、20%が流通・サービスとなっています。

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出所)システム情報HP https://www.sysj.co.jp/

 

システム情報の当期利益の推移

当期純利益は、毎年順調に増加しています。

今期も最高値となる予想です。

2013年:1.8億円

2014年:2.0億円

2015年:2.7億円

2016年:4.1億円

2017年:5.5億円

2018年:7.0億円

2019年:9.1億円

2020年:10億円(会社予想)

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10年以上前から純利益は増加傾向にあり、毎年過去最高を更新し続けています。

2020年6月期には最高値である10億円となる予定です。

保険業、製造業、通信業、官公庁向けのシステム構築案件などが好調です。

世界中の企業が新型コロナウィルスの影響により業績悪化となる中、システム情報は業績は非常に良好です。

 

システム情報の配当金の推移

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システム情報の配当金は、増加傾向にあります。

2014年:2.8円

2015年:3.8円

2016年:5.5円

2017年:7.5円

2018年:9.0円

2019年:14.0円

2020年:未定(会社予想)

ここ数年、毎年増配を行なっています。

2020年の配当金は未定ですが、過去最高益の予想であることから、増配となる可能性が高いといえます。

システム情報は、上場以来連続増配を続けておます。

2020年の配当金は14円以上でしょう。

システム情報の配当権利付き最終日は「2020年9月28日」です。

 

システム情報の配当性向の推移

配当性向は、1株当たりの利益のうちどれだけの割合を配当金に当てたかを示す指標です。

配当性向は、以下の数式で求められます。

当期純利益÷配当金総額

EPS(1株当たり純利益)÷1株当たり配当金

2019年、システム情報は当期純利益の30.27%を配当金として株主に分配する予定です。

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2015年:31.59%

2016年:31.49%

2017年:31.09%

2018年:32.24%

2019年:30.27%

2020年:未定(会社予想)

システム情報の配当性向は、ここ数年、概ね35%以下で推移してきました。

配当金の支払いにはまだまだ余裕がありそうです。

過度な配当金を行なっている様子はありません。

 

システム情報の株主優待

システム情報はQUOカード500円分〜の株主優待券が存在します。

 

株主優待の内容
●QUOカード(クオカード)
・100株 … 500円相当
・1,000株 … 1,000円相当

【株式継続保有1年以上】
・100株 … 1,000円相当
・1,000株 … 2,000円相当

【株式継続保有3年以上】
・100株 … 2,000円相当
・1,000株 … 4,000円相当

 

●旅行券
・100株 … 100,000円相当

※旅行券は抽選です。50名に10万円相当の旅行券が当たります。

 

システム情報の業績と今後について

保険業や製造業、通信業、官公庁向けのシステム構築案件などが好調で、純利益が従来予想を上回る見通しです。

システム開発受注は好調であり、音声認識システムを使った会議システムの引き合いも増え増収増益となっています。

システム情報は、特にコロナ後の新たな社会インフラの構築に大きな役割を果たすとの期待から、今後も成長が期待できるでしょう。

今回の新型コロナウィルスの影響によるテレワークやデジタル化の加速は、目を見張るものがあり、ITに対する捉え方も見直される形となりました。

リモート化や非接触など、まさにIT技術が社会変化のなかで大きな力を持つことを示したといえます。

システム情報は、コロナショック前からクラウド、ITソリューション、テレビ会議システムなどのサービスを提供してきました。

20年9月期の業績予想は過去最高の10億円を見込んでいます。

新型コロナ後に広がる世界で存在感を増してきています。

 

まとめ

システム情報は、特にコロナ後の新たな社会インフラの構築に大きな役割を果たすとの期待から、今後さらなる成長が予想されます。

今回の新型コロナウィルスの影響によるテレワークやデジタル化の加速は、目を見張るものがあり、リモート化や非接触など、まさにIT技術が社会変化のなかで大きな力を持つことを示したといえます。

システム情報は、コロナショック前からクラウド、ITソリューション、テレビ会議システムなどのサービスを提供してきました。

20年9月期の業績予想は過去最高の10億円を見込んでいます。

システム開発の需要は今後も拡大が期待されています。

そのため、システム情報は今後の成長が期待できる個人的に注目している銘柄です。

特にシステム情報の魅力は、高い収益力と財務安定性を兼ねた成長銘柄である点です。

さらに業績も非常に好調であることから、株価はここ数ヶ月の間、最高値を更新し続けています。

収益性と成長期待を踏まえ、今が買いかもしれません。

https://www.sysj.co.jp/